令和元年 9月30日

空にはいい具合に雲が浮かび、風もなく上々の天気、

秋を感じながら暑さの残る今日、深澤酒店は閉店致しました。

 

いろいろなお話をさせていただきながら、お聞きしながら、

日々の美味しさに寄り添わせていただき、

時にお褒めもいただき、大切な贈り物もお任せいただきました。

日暮を告げる空が美しいと外に誘われ、

逸品絶品珍品美味しいものもお裾分けいただき、

暑いね！寒いね！と気心しれた友人のようにお付き合いさせていただきました。

 

咲く花、鳴き始める鳥や虫に四季を感じるように、

お越しいただくことで季節を知らせてくれたお客様も。

 

賑やかな子供の声が響いた、あの時のお子さんが成人･･･ご結婚･･･など

長い間お世話になりました。

 

閉店につきまして、

どうして？　ちょっと待って！　残念！　寂しい！　困った！　もったいない！

････でも、気持は良～くわかるよ！

と、ご理解いただき、

最後のご挨拶は、『残念だし寂しいけど、ありがとう！　大いに楽しんで！』

と暖かく、この上ない嬉しい言葉をかけていただきました。

 

閉店のご案内をさせていただきましてから、

今迄に増して沢山のお客様にお越しいただきました。

惜しむように何回も重ねて足を運んでも下さいました。

お手紙もいただき、電話で声をお聞きし、プレゼント、お花もいっぱいいただきました。

深澤酒店と私に精一杯のお心遣いをいただいたと、

そのお気持ち、しっかり感じながら頂戴致しました。

定年退職？　現役引退？　どんな言葉が適切か分かりませんが、

“最高の花道”でお送りいただきました。

ありがとうございました。

 

先ずは、閉店のご報告を申し上げ、

感謝と御礼をお伝えしまして今日は失礼致します。